プロフィール
m s j 松下自動車
m s j 松下自動車
浜松市北区細江町気賀
m s j 松下自動車 有限会社
www.matsushita-j.com
< 2024年11月 >
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
QRコード
QRCODE
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 44人
アクセスカウンタ
 › m s j 松下自動車〜CEOのブログ › 新型ロードスター › 新型ロードスター:その3(MAZDA NEW MX-5)デザイン考察 #2

2015年05月24日

新型ロードスター:その3(MAZDA NEW MX-5)デザイン考察 #2

フロントフェンダーに生まれた膨らみは、
ドアを開くことで、
これまでにない、新たな驚きを与えてくれる。
新型ロードスター:その3(MAZDA NEW MX-5)デザイン考察 #2

そこに触れる前に、このクルマに与えられた定義を考えたい。

イギリス生まれのロードスターという単語。

Roadster、
この単語の定義は、
極めてシンプル。


「二人乗りのオープンカー」、だ。


では、オープンカー宿命とは何か?

オープンカーは、
窓を開け、
屋根を取っ払い、
機械の中から自然を感じるために生まれたことから出発する。

それ故、中が丸見え。
中?

中とは?

その意味するところは、
普段は見えないところが見えてしまうことにある。

見えないとろ・・・。
見せないところ・・・。
日本人的に、これだけでエロティックに感じてしまう。

その避けられない出自故に、
ロードスターは、
”中を見せつける”必要がある、という星の下に生まれている。


この前提を下に、
新型ロードスターに話を戻します。

新型ロードスターは、その刺激的なフロントのフェンダーの膨らみを、
”見られること”を(小悪魔的に)意識して、
フロントからサイド、サイドからリヤへと流れるビュー、
そしてコックピット内の視界までも浸食して攻めてくる。

左右の膨らみから生まれる流れは、
窓を開け、
オープンにするこで目眩をともなうほどの刺激的に続く流れとなる。

その流れは、清流の険しい岩の上を流れる水面ように、
柔らかい滑りとして、途切れずリヤまで流れているが、
一つのピークをドアを開けることで迎える。

”ロードスターは見せるもの”という解釈のもと、
ボディは外側だけでなく、車内もその連続性の波に包まれるというコンセプトで、
こうしてドアを開けることで、
実に、ボディのデザインと力感を、車内にまで流れ込ませ、持ち来ませている。
新型ロードスター:その3(MAZDA NEW MX-5)デザイン考察 #2

ドアを開けることで始まるこのデザイン効果は、
外からの流れを途切れることなく車内に続かせ、コックピットとボディとの一体感を作り上げている。
そしてドライバーは、
マツダの標榜する「人馬一体感」を、よりいっそう強く、常に、感じ続けることとなる。。

魅せるための体と、特別な人にしか見せることのない内面の融合が、
”開ける”と言う”儀式”と連動して、
ドアを開けたその瞬間から始まり、
自分のみならず、見せつけることで他者をも魅了する。

屋根があっては、決して出来ない優雅で魅力的なデザイン。
ヨーロッパで生まれたロードスターという文化が、日本のマツダにおいて、昇華している。
新型ロードスター:その3(MAZDA NEW MX-5)デザイン考察 #2


同じカテゴリー(新型ロードスター)の記事

Posted by m s j 松下自動車 at 00:50 │新型ロードスター